554ではないRelay access denied
Postfixを2.9以前のバージョンから2.10以降のバージョンへ更新すると、 次のようなエラーが発生してリレー接続が出来なくなってしまう場合があるようです。
軽くハマったので残しておきます。(・ω・`)
said: 454 4.7.1 <xxxxxxx@xxxxxxxx.xxx>: Relay access denied (in reply to RCPT TO command)
どうやら2.10以降では、パラメータとデフォルト値などに少し変更があったようです。
以下はpostfix.orgのマニュアルから抜粋。
smtpd_relay_restrictions (default: permit_mynetworks, permit_sasl_authenticated, defer_unauth_destination)
Access restrictions for mail relay control that the Postfix SMTP server applies in the context of the RCPT TO command, before smtpd_recipient_restrictions.
This feature is available in Postix 2.10 and later.
smtpd_relay_restrictions (RCPT TOコマンドの場面で適用するメールリレー用のアクセス制限設定)
2.9以前はsmtpd_recipient_restrictionsパラメータで設定されていたものが、このパラメータで設定するようになったとの事です。
取り敢えず、2.9以前のsmtpd_recipient_restrictionsパラメータのデフォルト値を確認してみました。
[root@localhost ~]# postconf smtpd_recipient_restrictions
smtpd_recipient_restrictions = permit_mynetworks, reject_unauth_destination
2.10以降ではsmtpd_relay_restrictions パラメータのデフォルト値は以下。
(下位互換の確保として、smtpd_recipient_restrictionsのパラメータ自体も使えはするみたいですが、でも値は空になっています。)
[root@localhost ~]# postconf smtpd_relay_restrictions smtpd_relay_restrictions = permit_mynetworks, permit_sasl_authenticated, reject_unauth_destination [root@localhost ~]# postconf smtpd_recipient_restrictions smtpd_recipient_restrictions =
今回の場合では、アップデートによってpermit_sasl_authenticated値が追加された事で、SMTP:454の応答が返却されていたんですね。
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